酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

初呑みきりとぱんちさん

今日は充実した日本酒デー。昼からは上原酒造さん毎年恒例の初呑みきり。(お酒が生まれて半年。お酒がどんな風に熟成しているかをみること)一番うれしかったのは、杜氏の山根さんとゆっくりお話出来たこと。独特の方言で話されるほっと気持ちがほころぶような方。そんなやさしさの中にお酒に対する熱い思いが込められていて、苦味のはなしや熟成の話、例の海洋深層水で出来たお酒の話、苦労話など・・・・50種類ものお酒を利きながらぽつりぽつりと聞かせていただく。

面白かったのは今熟成待ちの山廃純米吟醸中ぐみ。説明にも熟成待ちと書かれてある。確かに私の大好きなあの味にはまだなっていない。でも専務さんとYさんの会話。「甘味が旨みに変わり、もう少しって感じですねえ。」「そうですわ。これからそれぞれの味わいが仲良く手をつないで行くとこなんですわ。」といいながら自分の両手をつながはる。
やっぱりお酒は生きてるんやなあと今さらに

そして夜にはパンチさんの地酒バーへ。ぱんちさんが練ってくれはった順番で感動のお酒を呼ばれる。吉田さんの吟花が美味しい!後家殺しの10BYが燗をつけても旨い!それぞれの顔を持ったお酒は愉しい会話でますます盛り上がる。最後には奥播磨の袋しぼり・・・・皆でほうっ
ああ、愉しい美味しい時間やったありがとうございました。

今日訪れたふたつの場所とそこでご一緒できた人は、私にとってはますます居心地のよい行きつけ。そして愉しくも厳しくも日本酒の事を少しずつ少しずつ教えてくれはる。こんな充実した一日をありがとうございました。