酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ワンカップ特集の巻

8月・・真夏の朝市には苦い思い出がある。せっかく蔵元さんに来て頂いたのにちっともお客さんが来ない。そして売れない・・・・・なので今回はちょっと消極的にワンカップ特集にしようかと。ところが色んな有難いご縁の人々から、朝市のみ・限定販売をしてはうれしい提案を頂き、膨らんで膨らんでめっちゃ豪華な朝市ワンカップ特集と相なりにけり。
そして今日は姉御とマキノまでこだわりワンカップを探しに行く。蔵に行くもんやなあとやっぱり思った。12月・しぼりたてのお酒を、明け方姉御に蔵までとりに行ってもらって完売したあの初しぼりが、半年の時を経てまろやかに熟成した。その名も夏入道。流石吉田さん。うまい具合に工夫しはる。吉田さんの商売上手は「小賢しい」とは逆に、お客さんがどう喜こばはるかとの視点にたった、実に愉しい商売上手。今日試飲させていただいたら、それだけでもキュッと夏らしくて美味しいのに、吉田さんおもむろにすだちを持ってきてキュッとひと搾り。なんておしゃれな気の利いたふた通りのお酒の楽しみかた。ソルテイドッグのようにグラスの縁に美味しい塩をつけて飲んでもまた8月旬の美味しさになるのではとおっしゃる。愉しいな愉しいな。吉田さん所ではもうひとつ花嵐のぴちぴち微炭酸との2本立て。これも美味しい中井さんからは雄町の大吟醸と純米。上原さんからはそま天と山廃本醸造。そして大治郎純米。なんちゅう素晴らしいラインナップや。ますます気合の入る朝市になりそう。姉御、いつもいつも遠い所までほんまに気持ちよう連れって頂いておおきに。お酒の四方山話を楽しみながらのドライブガまた私にとっては愉しい時間。時々がはははと笑いながら、ああ愉しや。