酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

熟成

姉御と久しぶりの湖北への旅。まずは浪乃音酒造さんへ。中井さん相変わらずチャレンジャー。教えてもらったのが酵母の違い。14号でしか出せないやさしさ。そして潔く切れる9号。微妙な違いやけど、この使い分けはなるほどと納得する。イタリアンの夕べのいろんな四方山話に花が咲く咲く。中井さんの親戚、ニューヨーク在住のJAZZのギタリストやて。で、9月に余花朗でやったJAZZの夕べ・・・最高やったらしい・・・・来年はおこずかいためていこっ

そして次に朝市のお酒を決めに上原酒造さんへ。
うれしそうににんまりと迎えてくださった専務さん。
ノーラベルのお酒を2本どんどんと置きはる。
なにこれ!!!飲んだことあるよなないよな・・・・
でも おいしい!

そして届いたばかりの業務用燗すけにおもむろに電源を入れて・・・
1本は太くぐぐぐっと押すような燗上がり。もうひとつはふわっとふくらむふくらむ。とにかくどちらもすばらしいお酒や。実はこの2本は飲みなれているお酒の熟成酒。このお酒、今年のはたんまりあるんやけど、このBYのはあんまり在庫がないので名前を伏せざるを得ないのでありました。今でも十分美味しいと店にも並んでいるお酒やけど、1年寝かせることでこんなにもすばらしい熟成をするかと思うと、裏の冷蔵庫に我慢して寝かせたくなる。あまりの美味しさに笑いがとまらへんわ。超高価な亀亀覇や木桶さえもこの熟成の美味しさにはぼけてしまうくらいに、このお酒は私の心にぐんと居座ってしもうた。えらいこっちゃ!新酒をうれへんわ・・・・・

それにしてもすばらしい世界やなあ。
時間がこんなにお酒を魅力的に変身させるんや。

面白かったのは燗。飛び切り燗にしてもOKの許容範囲の広いお酒。そうでないこの温度帯でこそ魅力を発揮するピンポイントのお酒。上原さんの中でもいろいろ様々。中でも山廃本醸造は許容範囲が広く料理の邪魔もせえへん。そして安い!!朝市のお酒に決まりや・・そして亀の尾のひやおろし。これはおいしいけど燗が難しいので常温で販売(ただし取って置きのお客さんにはピンポイントの温度で燗しまっせ)。そして雄町の生!これで朝市2周年記念は怖いもんなし。なんかうれしくなってきた、楽しいな楽しいな・・・・・

やっぱり蔵に行って良かった良かった・・なんか幸せ一杯夢一杯や