酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

真剣に利く!

昨日の続き。・・・で、私らは真剣に・・・・いろんな猪口を楽しみもって ・・・・候補にあがっているお酒を利いたのでした。集中して利くとほんまにお酒って面白いんです。
 
まず、実はあんまり好きではなかった、超辛口の喜楽長・純米吟醸が今日はええやんええやん。さんやれという、それも候補にあがっていた同じ蔵元さんのお酒もマイルドでいいんやけど、この超辛口のお酒には、すじ肉のたいたんや豚の角煮のようなこってりした味わいにぴったり合いそう。さらにお燗すると、見事に燗上がりしました。皆でほうっで、ほんまに豚の角煮がでてきたんやで。それも清水焼の大野瑞祥さんの素晴らしいフォルムの器に盛られて・・・・ということで、この超辛口にまず決定。
 
お次は萩の露のあらばしり。やわらかい野菜の煮物なんかがよく合いそうや。そして燗もぬる燗よりもちょっと熱めの燗にすると味の輪郭がしっかりして・・・ええ感じ。唐津の藤木土平さんという作家さんののなんともええ味わいのお皿に、菜の花の煮びたしがほっこりともられて・・・・ああ幸せや。菜の花の湯で具合とやさしい味わいがこのお酒によう合います。
 
そして次は竹生嶋辛口純米の2年もん。ちょっと琥珀色がかっても来て、練れた味わいでも。でも嫌味が全然ないところがこの蔵元さんの性格に似たりして・・・えみちゃんはこの酒には鰆の酒蒸しが合うといわはった。鰆の淡白さが古酒とはじきあうのではなく優しいハーモニーが生まれると思います・・・やて。今日は鰯の燻製オイル漬も、マット釉の朽木に住む外人さん(名前失念!・・・えみちゃんの友人らしい)が焼いた、粋な四角の器に盛られて・・・・