酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

普通酒 礼賛

吉田酒造さんに行って来はった姉御が「竹生嶋の普通酒ごっつう美味しいで能登酒造組合の普通酒部門でトップとらはったんやて」と。

ご一緒しはったYさんからも「普通酒がその蔵の基本を表していると思います。吟醸の時代が日本酒復活の「きっかけ」ならば、それを超えて次の時代に日本酒をつなぐのは、普通酒がきちんとしている蔵だと思います。なので普通酒部門1位という事実は、全国の鑑評会で金賞をとる以上に意味があることだと思っています。これは極めて高く評価されるべきことではないでしょうか。」という意味深なお言葉。

ところが小川酒店では、わざわざ地酒を買い求めになるお客さんは,ちょっと高くても吟醸クラスやったりと純米やったりを買い求めになり、なかなか普通酒をお買い上げになるお客さんは少なかったのです。

ところがそんな折、おでん電車でもご一緒したあるお客さんから、「おでん電車のお酒は美味しかったけどいつも上等を飲んでいてはハッピイでなくなります。普段の晩酌で家計を気にしなくて気楽に呑めて・・・・冷でも燗でも飲める・・・そんな都合のいいお酒ありますか。それでいて滋賀県の頑張っている蔵元さんたちを応援することになる(なんちゅう ありがたいお客さん)、勝手ながら(全然勝手なんかではありません)そんなお酒がありましたら、教えて下さい。・・・・・」とまるでタイムリーな嬉しい嬉しい問い合わせ。

こんなタイミングがまるで申し合わせたように重なって・・・ということで小川酒店では普通酒礼賛!と称して、普通酒を盛り上げることにしたのです。どんなふうに盛り上げようか知らん・・・と考え中。