酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

アトリエ北国 生徒作品展

細~く長く続けている草木染、その生徒作品展が近づいてまいりました。

ので高槻の教室へ・・・・今日は3人、染めの生徒さんがきていて、その刺激がまた心地よかったです。田舎暮しをし始めはったその方は宝の宝庫やと、榛の木や藤や椎等の木で木綿を下染めして、そしてそこに藍をかけます。すると同じ藍でも秋色の深い味わいの藍になります。


でもさすが北国先生・・・ここでもシビアです。藍は漬けて干す・・を繰り返すのですが、これも簡単なようで奥が深いのです。特に初めの一回に、液の表面ではなく下のところできっちりと藍を入れ込まないとぼけたような色になるのです。そして最初の時点で失敗をしてしまうと、あといくら頑張ってももうあきません。また生地をえらばないと、ただのぼろになってしまいます。
まるでお酒のように素材と最初が肝心なんですね。

私は紳士用カシミヤのセーターを、茜で染めました。銅と鉄で変化をつけて・・・・久しぶりの茜でしたが力のある色です。私は、どきどきしながらその色の変わり行くさまを見つめていました。


今年の作品展は売れる作品造り。こういう嗜好品は贈り物にするのが難しいです。好みに合わなければ受け取った側はただの迷惑にしかならないのです。それなら正当な価格のお金を出していただいて納得して買っていただく形を取るほうが作品もきっとよろこばはるやろということ・・・私も同感です。

なので・・・がんばろ。高槻駅前黄色の館にて10月29日から11月5日まで行われます。私のはしょぼいですが、他の作品は一見の価値があります。また先生ご夫婦の趣味の器が・・・・圧巻です!