酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ぐい呑み

お酒屋さんをさせていただいておりますと、いろんな方がお見えになります。

今日はまたもや神奈川県より・・・でも今度は南の横須賀から素敵な女性の方がおみえになりました。とはいえこれで10回ぐらいになります。息子さんが浜大津にお住まいなので年に数回滋賀に来られるのです。

聞くところによりますと、ご主人がぐいのみの収集家で、専用の棚まで特注され、100をはるかに超えるぐい呑みが集ったと。これは今回初耳しかもそれを毎晩お酒を塗りながら撫でながら育ててはるそうなんです。

器は毎日さすりながら使うことで育っていく・ぐい飲みは使うほどに艶が出てくるというのは私も知っていましたが、お酒を塗ることでお酒と一緒で熟成が早くなるんやて

また居酒屋さんに行く時も、今日の気分と相談しながら今宵のまい猪口を選ばれ、それをお茶道具のような布のふくさに入れてるんるんと出かけられるのです。

かなりマニアックですが、なんかこの方の人生ええなええな。

奥さんである今日の女性は、ご主人がこれに費やしたを思うとぞっとするというてはりましたが、お酒好きが同じことを言わはるように、これも味わいのある生きかたやなあ。

それにこのぐい飲みを集め始めてから、ご主人の性格が丸く穏やかになったと。ますますええこっちゃ

ええお話聞かせていただきました。