酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

近江の杜を守る会

熊森協会で知り合ったYさんは 「淡海(おうみ)の杜(もり)の会」の活動もしてはります。

滋賀県内の社(鎮守の森)を守り育てることにより、自然と人とが共生する豊かな淡海を創造していくことを目的とした会です。   
※鎮守の森・・・・こんもりとした森や林などのカミのモリ

で竹生嶋の金紋がお気に入りなので(一番性にあったそうです)、それを買いにご来店になった際、木の話になりまして車の中を見せて頂くと団栗の苗が仰山!

話を聴きますと、三井寺の正門右のところの老大木が、人為的(駐車場)な乱伐のために衰弱してしまっているので、柔らかい土をもり、そして団栗等の苗木を植えることで、樹周を出来る限り新鮮な落ち葉が落ちる、自然の森の環境に近づけようという取り組みなのでした。

目先のことに目を奪われるのではなく、木が本来持っていた生命力に敬意を表しながら再生するという、東洋医学的なやり方で、じっくりゆっくり時間をかけて元気にし守り育てていこうと・・・・。まるで山廃仕込やっ

長年の風雪に耐え、その土地と共に成長してきた老大木に対して崇敬の念を懐くことは、今の日本人にとっても ものすご大事なことではないかと思うんです。

この頃95歳のおばあちゃんがよく来はるのですが、ついさっきの事はもう忘れてはりますが、時々ドキッとする鋭い事も言わはりまして、この時深い深い年輪を感じるのであります。


息子が小さい頃、三井寺へはよう散歩に出かけ、大きな木の根っこで憩わせてもろてたので、この瀕死の状態になっていく老大木は、通る度に心を痛めていましたんや。

Yさんも忙しい身やのにほんまにほんまによう動いてはりますえらいやっちゃ

私の家のベランダにも3つ団栗が育っています。老大木のよこっちょに植えさせてもらうつもりです。