酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ルピナスさん

熊森協会・どんぐりころころプロジェクト・鎮守の森を守る会のYさんがルピナスさんという絵本を貸してくれはりました。バーバラ・クーニー作。

大きくなったら遠い国々にでかけ、おばあさんになったら海の近くに住みたいと言うアリスに、おじいさんは、もうひとつしなければならないことがあるぞと。「世の中をもっと美しくするために何かしてもらいたいのだよ。」世界中を回り、人生の後半にさしかかったアリスは、ルピナスの種をポケットに入れて村のあちこちに種を撒いて歩きました。そして村じゅうがルピナスの花であふれるようになるのです。大ばあさんになったアリスはやがてルピナスさんと呼ばれるようになります。

ルピナスの彩りにうっとりさせられる美しい絵本です。一方、ルピナスさんはいつもあごを上げて、風に向かってひとりで歩いてはります。美しい色に重ね合わせながら、独立心に溢れた一人の女性の人生をも物語っていて、凛と生きる姿勢に惹かれました。自分の人生を自分で引き受けている人は、こんなふうに歩くんやな。・・ターシャデューダににてますわ。

本の持ち主Yさんもそんな女性です。世の中を美しくするためにできる事は誰にでもあるはず。ちっちゃな事からはじめたらええんやなという事を教えてくれたのも彼女でした。そしてYさんよりこんなメールが。

昨年の秋 近所の人がドングリをくださいまして、それを植えておいたらほとんど芽が出て、ポット苗に移したら、250くらいになったのです!!それが、うっかりしたことに全部アラカシと思われ、そうなると 熊森で奥山に植えに行く種類ではないのです。淡海の杜の会の方でも、献木できるところなどあたってもらっているのですが、なかなか出てきません。どこかの自治体の緑地課のようなところに訪ねて、何かのイベントで使ってもらってもいいかなと思ったり・・・。今はかわいい苗ですが、そのうちデカくなりますから、そうなると我が家に置いておくにも限界がくると思います。苗たちの巣立ちを、一緒に考えていただけましたらありがたいです。


どなたかええ案があれば教えてください。