酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

吉田酒造

久しぶりの湖西の蔵行きやったので、吉田さんにも伺いました。

お元気そう!入ったところに歴史・自然・お酒の写真が映像で流されていて、素敵。こういう工夫も吉田さんらしくてええな。

今日は朝市選びではなくお遊びということで、面白いお酒を続々持ってきてくれはりました。

熟成酒のオンパレード 黄檗 純米大吟醸 10ねんもん。さすが

おもしろいのが、15BY 吟吹雪で50%の純米大吟。ところが、初めての試み メイリ酵母を使ったために思い通りに醗酵がいかずちょっと問題児に・・・で、おやすみやすと寝かしてあったんやそうですが・・・が、これがなんとも素敵な味。黄檗とはまたちがったおいしさに出会いました。

どちらも燗をつけると、まろやかに味が膨らみ笑みがこぼれます。

2006年の雪花も、専務曰くいわゆる雪花らしくないやや辛めに仕上がったお酒やったそうなんですが、2年の時を経て素敵に変身。姉御が絶賛してはった雪花のぬる燗も初体験。なるほど、おいしい!しかもさめていくさまも見事でした。

あれれと思ったお酒は寝かせると思わぬ変貌を遂げたりするのがお酒の面白いところ。
でも、これにはええお米を選ぶ、しっかりと米を洗う、きちんと完全発酵させる・・・などの造りの確かさがあってこそのことなんでしょう。

こんな遊びをしていたら、おそらく人が少ないであろうお盆の朝市。これで遊ばせてもらいましょうということになりました。おもしろいお酒を燗つけしたり、熟成チーズにあわせてみたりして、大文字送り火ならぬ 酔醸会送り火というお遊びイベントが決定したのであります。うきうきしてきますわ。


吉田さんから頂きました。昭和初期のマキノ。浜大津とご縁の深いところやったんです。浜大津からマキノまで、夏は海水浴に山登り。冬はスキーと多くの観光客が浜大津からマキノ行きの船に乗って遊びに出かけはりました。湖上交通の港町としてどちらも繁栄していた古きよき時代の写真です。