酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

お伊勢参り の続き

なぜにそないにお伊勢参りに行きたかったかといいますと、桂米朝師匠の「お伊勢参り」のなんとも柔らかな楽しい落語を聞いたからか・・・・今森さんの伊勢神宮とその周りの神々しい木々の美しい写真をみたからか・・・・・かな?とにかくここの空気に触れて見たかったんです。「伊勢に行きたや、伊勢路が見たや、せめて一生に一度でも」


江戸時代の人は、お参りと称して、実は本来の楽しみは後の娯楽。美味しいもんを食べたり、女のひとはファッションを求めて・・・男はんなんぞは 遊郭で遊ばはったりと、まさに一生に一度の夢のパラダイスやったんですなあ。

せっかくなので私らも伊勢名物伊勢うどんをよばれ(太い柔らかい!お醤油たっぷり~)、金賞受賞の地ビール神都麦酒をよばれ、探していたつばのお~~~~~~きな畑用の麦藁帽子をみつけたのでこれも買いまして、旅気分満載。郵便局も銀行もお伊勢のたたずまいに合わせて・・・。

行きは友人のご主人が仕事に行かれるとのことで、車でひとっとび。ボサノバを聞きながら・・ところが帰りは珍道中。皆さん観光バスで集団参詣されるんですなあ。バスもタクシーもなく、よう歩いてたどり着いたのが宇治山田駅。ところがラッキー、なんかレトロで素敵素敵。みると魚忠さんの建物と同じく有形文化財のプレートが・・・・こんな駅に行けたのも有難いご縁です。


神都麦酒(シントビール)のラベルもれとろでよろしなあ。味わいも フルーテイやのに切れもよくおいしかったです。古代米を使ってはるそうです。


思わぬ一言で実現した、お伊勢参り。Tさん、ほんまにほんまにありがとうございました。あたためていた夢がかない、幸せです。美味しい楽しいこともいっぱいあったけど、やっぱりここのなんともいえないスピリチュアルな空気が最高でした。