酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

よしのぼりプロジェクト

よしのぼりのお酒が決定しました。


 不老泉 生原酒 ・・・地味やけどえやつ・・・です。

以下はずいぶん前ですがOさんから頂いたメールです。

もちろん味は太いのですが、わざとらしい香味は一切なく・・・口に入れた瞬間は・・・強烈な旨みはないんですが、じわじわと奥行きのある・・・・地味ながらもどこか土壁を思わせる素朴な味わい。そして「まろやかなキレ」がいいなあといつも思っています。さすがは上原酒造の看板酒ですね。ボクのなかでの「不老泉」は三年熟成とこの生原酒です。

この言葉が妙に心に住み着いてまして、それと先日ブログにもかいた21歳にして亡くなった友人の息子さんがやっぱり「地味やけどほんまにええやつ」やったんです。おおっぴらに彼の名前を出したりするつもりはありませんが、何かこのお酒に、偲ぶ想いをたくしたくて・・・友人であるお母さんからも、大事にしてやってくださいと、快いお返事を頂きました。

ここ数年、雄町 木桶 渡船 山天など新しいお酒がどんどん生まれ、そのどれもがそれぞれの顔を持って不老泉の実力を発揮し、消えることなく順調に育っています。ほんまにこれはすごいことやと思います。また人間の赤ちゃんまで生まれ、それがなんと男の双子ちゃんで、うれしい渦が湧き水のようにどんどん沸いてきている上原酒造。でも、ずっとずっと前から変わることなくひっそりと愛飲され続けているこの不老泉生原酒は、このお蔵の原点ではないかと思っています。

という訳で きれいな水にしか生息しないよしのぼりのこの素敵なラベルのお酒は、たかね錦の生原酒に決定したのであります。

そして藤井君が よしのぼりのラベルの貼った瓶を早速持ってきてくれはりました。

で、藤井君からの宿題。「この上にええ言葉を考えよう!」このブログを見ていただいている方で、まるでこないだの父の日の中学生のうたのようなええ言葉が煌きましたら、ぜひご一報ください。採用された方にはささやかですがこのお酒をプレゼントさせていただきます。

よろしゅうお願いします。楽しみにお待ちしております。締め切りは朝市ということで。朝市で教えてくださってもうれしいです。