酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

喜楽長の宴 ぱあと3

喜多社長は今回楽しいゲームをしてくれはりました。
今日は蔵元を食ってください・・・と喜多社長

ノーラベルのABCDの4本。はてさて何の酒でしょう?
・・・・これは宴の前に、肴なし・・・お酒のみで利いていただきました。

どれが好みか挙手・・・・・するとABがダントツ!よく似てはいますがAはよりすっきり切れのよいタイプ。Bは酸がしっかり利いたAより濃醇なイメージ。そしてCは、古酒を思わせる上品な癖。Dは超辛口やろか?きっとお料理と合わせると化けるのでは・・・・・とこれは私の個人的な意見。

結果を聞いてびっくり。なんとどれも山田錦60%精米の金沢酵母。ABは新酒の生囲い(一回火入れ)。CDは一年もんの火入れ(2回火入れ)。さらにACはある添でBDは純米。

同じお米酵母でこないにも味わいが違うとはほんまにびっくりしました。ABはこの暑い夏に売りたい商品と思ってはりましたので喜多さんはほっと安心。CDは年間を通してのお酒やそうです。

で、宴もたけなわのときに、このCを燗にしてみましたら!角が取れてまろやかになり化けました。(後で聞いた話ですが、これにはさらに一年前の大吟醸が少しブレンドされているそう)またDはお料理と合せるとこれまた化けました。燗と肴はやっぱりネックやな。

さらにうちには同じスペックであらばしりというまったくの生もござります。そうなると同じお酒でさらに種類が増えるわけで、それに伴って味わいも異なるっちゅうことで、楽しくお酒の世界が広がります

お酒はもちろん、お酒にまつわるいろんなお話も聞くことができて、至福の時間でした。いろいろな方からお噂を耳にしていた日知庵さんもお見えで光栄でした。地酒バー膳さんやこの日知庵さんでおいしい日本酒を味わってこられた方も多く、お酒に対する造詣の深いかたばっかりで、教えてもらうことのほうが多いくらい。

しぶとくぱあと3になってしまいましたが、酒屋としてもむっちゃ実のある時間をすばらしいお料理とともに過ごさせていただきました。ありがとうございました。
今回のお酒のラインナッ