酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

喜楽長の宴 ぱあと2

プラス14度の辛口純米吟醸は、もちろん鱸あらいにばっちり合いましたが、燗をつけると隠れていた甘みが膨らみ皆も感嘆の声!燗マジックです。これは間違いなく見事な食中酒

今回一番気になってたのが、すんばらしい純米大吟醸にお料理が合うのかどうか?何も肴はいらんのとちがうやろか?

ところが合いましたんや


お料理は八寸。お酒は天保正一さんの特別純米大吟醸 17BYと 家さんの能登杜氏芸 純米大吟醸 18BY。夢の饗宴です。正直 注がれてすぐは、天保さんのたまらなく繊細な・・・やっぱりすごいわ!という美味しさが際立ったのでしたが、時間がたつと家さんの方も魅力がぐんぐん出てきて、それぞれに違うものの甲乙つけがたい味わいとなりました。これは食前酒の大吟醸金賞受賞酒には決して合わなかったと思いますが、この2種類は、やさしい旋律を奏でながらの見事なまりあーじゅを見せてくれはりました。

今回はあわただしく運ばれるのではなく、ゆるりゆるりと運ばれてきたのも、舌がリセットできものすご良かったと思います。なので最後の、渡船 特別純米酒もしっかり楽しむことができました。特にFさんご推薦の42度の燗がお見事夏用に冷たく冷やして供された加茂なすのでんがくとあわせると、顔もほころびます。
燗冷ましもグーでした。


最後のお料理 蜆のお味噌汁は冷たく冷やされて供されまして、これがまた〆には嬉しゅうございました。

続く・・・