酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

糸南京

昨日の糸南京、ネットで調べるのですがレシピがほとんどありまへん
ただ、高級そうな料理屋さんでのメニューに糸南京という名がちょこっとあるのです。酢の物か炊き合わせ。レストランでは珍しくベーコンのサラダ・・・・八寸にもあるのですがどんなお料理かさっぱり?とにかく癖がなく無味無臭やて・・・なるほど。

でうちには老若男女がやはるので2種類作りました。

茄子との炊き合わせにはさきいかと一緒に茄子をことこと炊くことで旨味を出しました。
触感も大事にしたかったので糸南京は仕上げにさっと入れて煮びたしに・・・・・

ハムやレタス・大根・バジルの入ったサラダには、凝縮した味わいの 姉御お手製のドライトマトを細かく刻んで入れることで、ぐっと美味しい食卓となりました。

今回の糸南京事件はかなり楽しませていただきました。初めて料理する稀有な食材なので、出すほうも出される方もお互いどきどきしながら、結果的に受けたのでほっ

ほんまに無味無臭の淡白な食材でした。

お酒の場合無味無臭では決してありませんが、特に火入濾過割水された本醸造などの場合、どうしてもインパクトには欠け、それだけでは何か物足りないお酒に思われがちですが、お料理と合わせることで抜群のマリアージュを見せてくれることがよくあります。なので、なんか食中酒と重ね合わせながら・・・・・・糸南京をよばれました。

新聞によるとファミリーレストランが低迷の中、安くてしかも美味しいサイゼリアだけが業績を伸ばしているとか。また素材にもこだわっているユニクロも再びフィーバーしているとか。

いろんなものの価格が高騰して来ているこの時代こそ、安かろう悪かろうでは決してない、安くてしかも美味しい本醸造も、庶民の小さな酒屋としては超おすすめどす。