酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

亀亀覇の物語

先日姉御からメール「上原さんとこいくで~」。でも私はその日は出られへんだんです。そうしたら姉御、有難いことにサンプルをわざわざ持って来てくれはりましたんや。

特に圧巻は数年ぶりに醸された亀亀覇吉と皇(すめらぎ)!その生!むっちゃおいしかったんです。が、この生のサンプルをとって頂いた直後にすべて火入れしてしまわはったのでした。これは貴重な貴重な生!姉御ありがとうやで・・・・

績さん曰く、この亀の尾というお米は入手するのも醸すのも簡単ではなく、また高価なお米。なのでお酒の値段もかなり高くなってしまいます。山廃にしたり、14号・7号・9号・・・とさまざまな酵母を使ってこの手ごわいお米でのお酒つくりに取り組んできはったんですが、試行錯誤のために種類が増えてしまい、しかも高価な為になかなか売れず・・・・何か輪郭がぼやけてきてしまった感がありました。・・・・・なので、もう一度振り出しに戻って、上原さんの得意の酵母10号を使い、きちんと火入れをして1年もしくは2年冷蔵庫でじっくり寝かせて、納得のいくお酒をつくりたい!とのひとかたならぬ思いを持って今回の造りに臨まはったのでした。で今後は2種類のみに・・・・55%精米の吉はほんのすこーし割水をして純米吟醸に。50%の皇(すめらぎ)は原酒で純米大吟醸に。

確かに生も美味しいし、以前はうすにごりの生で出したこともあったのですが、何せ今回はとにかく必死の真剣勝負、中途半端に何本かを生でとるということはしたくなかったそうなのです。こういう想いを聞かせていただくとこういうお蔵さんに出会えた喜びを感じます。姉御に績専務さん、ええ物語を聞かせていただいてありがとうございました。

ちょっと姉御から教えてもろた話の一部を失念したので績専務に確認の電話をしたところ、なんとAさんご夫妻もやはりました今日3月1日が甑倒やそうです。おそらく滋賀で最後・・・・・お疲れ様でした。度真剣な仕事に乾杯!さらに毎日マラソン 双子ちゃん清水選手4位と6位!双子ちゃんにも乾杯やな!