酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

大槻ゆりさん

ゆりさんは重症筋無力症、擬性バーター症候群という筋力の病気で、視界が急に狭くなったり、物がゆがんで見えたり、四隅が見えないハンディをかかえてはります。
、あたたかな家族に支えられ 努力と感謝の素敵な画家に。そのゆりさんが比叡山山頂ガーデンミュージアム soRaにて個展をしてはるので、地酒の祭典の前にいってきましたんや。なんか絵もゆりさんご自身もますます磨かれていく感じ。写真撮影が禁止やったので 残念ですが、すばらしい透き通る絵でした。さまざまな絵の具や色鉛筆を ゆりさんの創意工夫で混ぜたりコラージュしたり・・・・また新しい世界が生まれていました。
毎年ゆりさんの個展は楽しみで欠かさず見ていますが、期待を裏切ったことは一度もなくそれどころか研ぎ澄まされた色と感性に手を合わせたくなる想いや。病気の数値自体は変わらないのですが、多分好きなことで自己実現されていることが功を奏してか 体調がええらしいのです。それと 努力は怠らず・・・でも気負いすぎない自分と付き合えるようになったのも、そして京都に引っ越しはったことで、病院に近くなったこともよかったようです。

今回ヨガの先生つながりでずっと前から存じていた リチャードスタイナーさん紀美子さんご夫妻とゆりさんが、前から懇意にされていたことが判明。世の中狭い!そしてやっぱりつながってる!今回の個展も準備段階からお世話にならはったそうです。
ここ ガーデンミュージアムのsoRaから眺める景色は圧巻!大津の風景も京都のどちらの風景も贅沢に一望できるのです。ちょうど秋晴れ。スタイナーさんと準備の際 ここでお茶をのんでいたら お茶に虹が・・・・・あわてて写真をとろうとしはったら消え、そしてしばらくするとまた・・・・テーカップに移る虹・・・ええなあ・・・

まんまるの額があったのでこれも珍しいですね~といいましたら、四隅が見えないハンデイゆえ ほな丸で描いたら・・ということで生まれた発想の賜物やったのでした。苦しいこともぎょうさんあったと思いますが、「人との出会いにより『少ししかできないからも『少しでもできる』に変わりました。これからは人にも分けてあげられる様になりたいです。振り返った時、障碍が財産になっている、障碍を越えられるそんな人生が送れたら素敵だろうと思います。絵は言葉が要りません。言葉のないところから何かわずかな共感が生まれたらとても素敵だと思います。」ますます目が離せない ゆりさんの絵。ぶらぼ~