酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

全量自社生産米山田錦 7割磨

太田酒造さん・・・・ここはワインも焼酎も日本酒も造ってはるので、正直 こんなにあれもこれも手を広げたらあかんのちゃうん?という疑問をもっていましたんや。

が・・・・・・それぞれに美味しくなってきてますやん!

以前ある酒屋さんと話していて 営業ってほんまにだいじやなあ・・・と。
そして、太田さんも今、大野さんという営業マンがむっちゃええ感じです。
物腰がなんとも穏やかで、でも商品説明はしっかりしてくれはるし、お酒に向かう姿勢にとても好感が持てます。先日も梶塚杜氏と飲みながらいろんな話をしはったようです。梶塚杜氏は造りでないときは有名料亭の料理人。あちらこちらの日本酒バーにも出没。私もパンチさんとこでお会いしました。

ここは ワイン×焼酎×日本酒×料理人という不思議なお蔵・・・・・これがバランスよく育っていくと、お酒オンリーとはまた違う魅力も生まれてきて・・これもまたええのかも知れへんな。みんな違ってみんなええんやな。

その大野さんお奨めのお酒は、葡萄のように自社の土地で育てた山田錦を70%精米しそして2年じっくり寝かせたお酒 全量自社生産米山田錦 7割磨。これは社長の思い入れの大変強いお酒らしく、かなり苦労して考えて造らはったお酒やそうです。道灌の末裔やのに、いっつも汗をたらしながら 一所懸命謙虚に自ら動いてお酒ワインつくりをしてはる社長さんなので、その姿が目に浮かぶようです。

そして原酒で出すことも考えましたが、結局度数を少し落として、そしてここスパに優れたお酒となってこのたびデビューすることになったのです。

山田錦は低精米にするとどうも酸が出るように私は感じています。そしてこのお酒も冷で飲むとそれがちょっと気になりました。が、お燗をするとその酸がええ感じで開いてきて・・・ええやんこれ。お燗向き!

しかも2100円なり。また安くて美味しいお酒が増えました。