今箕浦先生の本を再読していて感動中!
一に蒸米二に蒸米三に蒸米そして四五がなくて六に麹なんや。
また和釜は素晴らしいけど、和釜なら何でも良いわけではなく、強い火力で長時間焚いた時初めて外硬内軟のふっくらと焼けた餅の香りに似た、鼻腔をくすぐる旨い香りの蒸米に出会えるそうな。一度この香りを嗅いでみたいもんやな。
蒸を締め、麹を締めて味を切る。そして、もろみを低温醗酵させて、たっぷりと粕をだし、米の芯だけを酒にする。
そうすると、鋭角的に味の切れる、力強い味わいのお酒が生まれる。
この言葉が何度もでてきました。
難しいけど、なんかわかるような気がします。
昨年も平井さんとこの蒸しを見せてもらいましたけど、今年も迷惑かからんよう、酒造りの生の現場を感じたいな~と強く思いました。
またしっかりとした造りのお酒は、時間とともに益々旨くなるが、出来の悪いお酒は新酒のうちだけやと。そういう意味では、吉田さんとこのうこんは、これまた言うまでもないけど、毎年大人気のはつしぼりは、熟成して尚美味しい。決して高精白でないのに、これはかなりすごいことでは、ないやろか?
上原先生が口をすっぱくしていうてはったように、酵母の数ばかりを追い求めるのではなく、ひとつひとつの酵母の生命力が大事やと。厳しい環境で強靭な酵母を育てることが大事なんや。
箕浦先生の本にしばしばでてくる、和釜や泡無し酵母や木桶や木ぶね。これらは、まさに今滋賀の素敵なお蔵が取り組んではる酒造りや。
ちょっこし、興奮しながら、お酒の世界を楽しませてもろてます。ほんまに不思議な魅力的な世界や。箕浦先生、ありがとうございます。
つぎはひとり旅。大七の伊藤勝次の伝記小説です!