酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

マリア―ジュ

色々なお客さんがおいでになります。

今日は アワビとサザエを頂いたので それに合うお酒をと。悩ましい。

滋賀のお酒は いさざ豆やら甘露煮みたいな湖国の郷土料理に合うお酒が多いようで サザエにアワビとなると選択肢が限られてきます。結局喜楽町 +14度の純米吟醸の生にしはりました。

有るお客さんは ご本人は味わいのあるしっかりした酸のあるお酒がお好きなのですが、奥さんのお好みが 香りのある純米吟醸ではない純米酒。僕もそして嫁さんもストライクのお酒をと これまたえろう悩んでくれてはります。これも半時間位悩まはった末 どきどきしながら結局 2本を選ばはりました。ちょっと思てたのと違う選択でして 北島雄町と不老泉亀の尾、奥さんはどやったやろな?

あとは グルメのご夫婦に贈るお酒。ご主人は 海釣りが大好きなので海の魚のお料理と 奥さまは家庭菜園をされていて 採れたて野菜に合うお酒をと・・・・

まずお酒が好みかどうかということも大事で そのあと マリア―ジュになるのですが、なかなか悩ましいのであります。しかも むちゃ舌の肥えてはりそうな御夫婦やし。その方は 朝市で人気を博した 芳弥の生をえらばはりました。

ストライクゾーンがとても広いかたと むっちゃ狭いかた。しかも香りに敏感なかた、その香りも様々。

また きれにむちゃ厳しい方もやはります。相変らず悩むのが 両極端なようにも聞こえる 心地よく長引く余韻と スパッと切れると言うキレ。きっと長引く余韻も まずは心地よいか 良くないかなんやろな。

また真澄と七笑を愛飲してはるかたに 滋賀の地酒をというご要望もありました。

せっかく相談してくれてはるのやから、できるだけ喜んで頂きたい想いはつのるのですが、あくまで想像なのでどきどきです。特に昨日のお客さんはアワビにサザエなので そう簡単にたべられまへん。いつか 実証したいマリア―ジュや。

面白いけど悩ましい。この悩ましいということばは 朝市すたっふのきたいちゃんが お酒選びの時に時々言わはるのです。ちょっと 今はまってまして また使てしまいました。

朝市のごっつおう。古株ちゃんとこで買った 熟成チーズ。半分は ハムに乗せて焼いたらまた違うオイシサ。そして魚伊さんにもろた 鮒の子。山芋をかけて食べたらこれまた美味しいです。