酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

酵母の話し

いろいろな蔵元さんが集金やら納品でご来店。

ほんで お酒談義に花が咲きまくりました。

飲み方万流とはいえ ほんまに感じ方もいろいろやなあ。

酵母についてちょっこし。

かつては14号酵母は9号とならんでかなり華やか系で金賞受賞に多くつかわれた酵母やったそうやけど 時代とともに酵母も変化してきていているようで、現在は上立ち香りは穏やかになり、バナナのような上品で爽やかなスタイリッシュになり、この香りは「酢酸イソアミル」。

酔醸メンバーの何人かが不得意とする よく カプカプやん!と時には逃げていかはる香りは 「酢酸イソアミル」ではなく 「カプロン酸エチル」で林檎や洋梨のような香りのする16号17号18号などの酵母。16号なんぞは香りが強すぎて消えたらしいです。また こういった香りは熟成には向かず 香りが変化したり重くなる可能性があるそうや。この香りは インパクトは強いけど料理と合わせたり飲み続けるのはちょっとつらいかも。

逆に一桁代の酵母 6号7号9号なんぞは 熟成に向くと言われています。

また神開さんの7号酵母は 製造途中にええバナナの香りがするのにお酒になると吟醸香は消える特徴があるのに この地の水がうまく調和したみたいで お酒になった段階でもいつになくええ香りがでたと。ちなみに7号はかつては普通酒に良くつかわれていましたんやけど、昨今純米や純吟や山廃にもよく使われているようです。

私も頭ではカプロンは苦手!と思てたのに、利き酒会なんかで美味しい!と思て裏をみるとカプロンやったりもして 実はこの香りって皆さんすきなんですよと言われたことがあります。美冨久さんも、このごろ僕の好みが変わってきてカプロンが好きになったみたいです。実際赤い三連星も白い三連星もどちらもにカプロンが割合は違いますが入っているのです。

また通称セメダイン臭の酢酸エチル=セメ臭ともいわれる香りがありまして これもネガテイブなイメージをもってはるひともいますが あっくんはこの香りが好きで中毒になると。

カプロン=×でもなく セメ臭=×でもなく、どれが正しいあかんちゅうのではなく、どれもこれも楽しい日本酒の世界なんやな。

NHK まっさんのエリーちゃんの口癖は大丈夫
大竹しのぶとさんまさんの座右の銘がたまたま一緒でまあええか大丈夫やったそうです。

ほんまやほんまや。色々ありますけど まあええか・・・・・・・・・・・・・今日は天麩羅大会。ビーマン 唐辛子 茄子 鰯 無花果 サツマイモと人参と玉葱のかき揚げ 野菜一杯!お財布に優しい。