酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

マンボウさんと 利き猪口

マンボウの中川さんが 片づけていたら にこにこしながら見せてくれはったのが 蛇の目 本きき猪口。写真を撮り損ねたのが残念無念。

そして 興味深いお話しを聞かせてくれはりました。このコバルトブルーの青さが本きき猪口は素晴らしいです。ほんで 薄い!!ほんで軽い!!!

中川さんが見せてくれはった猪口の裏を見ますと、小田井 宇平 幸泉 菱加 とありまして これは普通に買うと2000円位するそうです。特に宇平のは もっと高価なうえになかなか手に入らないみたいで 塗料が独特で色目も明るくて また凹凸があって触ってみますと たしかに感触が違い、 いかにも手書き感があります。それに そこに描かれていた菊正宗の字も綺麗な色で凹凸がありこれ絶対手書きや。

私が持って行ってたのは 小さい猪口なので 分厚く蛇の目も印刷なので全然別物です。

こうやって見比べるとほんまに本利き猪口の青の美しい事!薄い事!軽い事!これまた文化やな。
中川さん きき猪口文化の新しい発見と感動を ありがとうございました。

ちょっこし調べて見ましたら、「職人や窯元により少しづつ青い色が違い、これは極秘で代々伝わる伝統やそうです。本きき猪口は焼いた後に1つづつ手書きして、もう一度700℃で焼くので表面に凹凸ができます。お酒を入れた時 青い蛇の目がはっきりきれいに見えるお酒を良しとして、「青冴え」がすると表現し、きき酒用語になっています。」
と丸河屋さんのHPより

そやけど こないだ喜多さんとこで話ししてましたら 利き猪口ちゅうのは 芸術性を出したらあかんそうで とにかくシンプル!で、欠点も顕わにするので 難しいところやけど居酒屋さんなどでは グラスや味わい深いぐいのみの方がお酒自体を大らかに楽しめるかも。喜多さんもそう言いながら 大事のバカラのグラスを持って来てくれはりました。むっちゃ 美味しく感じたのは言うまでもありません。 


でこの頃私が愛用している 猪口。 陶器は直向で買いましたが 透明のは一体全体いつどこで手に入れたのか不明なんやけど だいすき。

今回 発見は中川さんの奥さん。私何回も(年に一回ですけど)伺っているのに 今回初めて挨拶させてもらいました。むっちゃ ええ感じの人。毎回朝市の申請に行く税務署酒税課4階ですが 今回初めて階段を発見したんです(階段好き)!もっとはよ見つけといたらよかった!と思たんやけど それと同じくらい もっと早く知っておいたら良かった!と思わせる素敵なひとやったんです。

マンボウさんの中川さんご夫妻、ええ感じ。お蕎麦もむっちゃ美味しかった。来月は而今でちょっと早い 晦日蕎麦やそうですよ~~~~~いきたいな。黒門市場のすぐそばで 日本橋の地下鉄降りて10番から階段を上がったところ・