酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

利き酒&四方山話

さてさて 利き酒の時間となりました。

前に喜多さんと話していたのが にごりのお燗。冷やでもほんまに美味しいけど お燗の魅力をぜひ!あひるちゃんも 大のお気に入りのようすで これは一番に決まり!

あらばしりも ものすごええのやけど 暮れから小川酒店でも大人気やったので朝市には今更・・・・かも。

そして朝市ならではのれあもんを こっそり取っておいてもらったのがありまして それがこれ。

その中で結局65%の本醸造にきまりました。なんと20度なんですが そのアルコール感を感じさせず きりっとしていてバランスもととのっていて

実は、最初の印象と徐々にかわってまいりまして、最初はさほどこのお酒の魅力が見えてへんだんです。が だんだん美味しく思えてきて 極めつけがグラスを変えた時でした。最初の蛇の目猪口では ええとこもそして悪いとこも感じてしまう酒器なんですね。そして 口がちょっと開いた細長いグラスで飲むと

私はつくづく 勉強不足を実感しました。

後の一本も迷いました~~~が、結局 お燗をするとそこはかとなく美味しいため息が出る 大吟醸古酒・・・・・がやっぱり 高いけどええなあと。

これと接戦やったのが ぎりぎり搾られる予定の純米大吟醸。ういういしい生まれたてと 熟成酒・・迷いましたが やはり熟成酒にしましょうということになり 苦肉の選択となりました。

喜多さんは前前から いろんなことを呑みながら話したいとおっしゃってまして 最初利き酒をしたあと 肴まで登場しまして、また お燗もつけながら 色々な話をしました。

なんでお酒を飲むのか?

どういう時に誰とどんなお酒を飲んでいるのか?

喜多さんはほんまにええひとで 業界全体のことも また世の中のことも考えながら生きてはるので よりそんな疑問も持ち始めておられる様子でした。

朝市はこれで3回目…日本全国の20歳以上の人達を大きなピラミッドと考えた時 熱い熱心な日本酒大好きな人はやっぱり頂点から4分の一まで・・・いや5分の一やろか?

そしてその他の大多数の人達の中には 全く飲めない人 または 飲めても呑まない人がぎょうさんやはるのでした。

そういうお客さんたちに どうやってお酒の楽しさや文化を伝えていくのかが これからの朝市や酒と醸しイベントのおおきな課題やなあと。

そんなこんなで、色々なことを考えさせられた意味のある1日でした。

喜多さん 皆々様 お疲れ様でした。心強い蔵元さんに 朝市 倖屋スタッフさん これからもよろしゅうにおねがいします。