酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ながらの座座

さてさて お話しがはじまりました。

遠くて近い ワインと日本酒。

ひとつひとつ 丁寧に言葉を選びながら 聞き手の心に届くようなお話しのしかたをしはる福井毅さん。

素晴らしいお話しでした。

宝酒造時代ワインを教わった、麻井宇介さんの哲学。土壌や気候を乗り越えられるのが作り手の思想。ワインは土壌気候が占める範囲がとても多いので 日本では真っ当なワインなんぞ無理やと思われていたのに今、日本人の顔をした滑らかで優しい日本人ならではのワインが出来上がっていますが・・・・そんなワインを育てて来はった人なんや。

今の時代 軟水を硬水に変えられる機械も生まれるなど、水さえも変えられる時代。そして 酵母や お米の研究もますます進み 運送も盛んなので ほんまにワイン共々 可能性は膨らみ 技術革新は目覚ましい。

だからこそ 今作り手がテロワールに戻ってきているのやそう。

そして品質をはかるのではなくて、感じると言うこことではないやろかと。肌触りみたいなそんな感じ・・・・

そして 里山と雨垂れ石を穿つのお話しへと。

質問も飛び交い 皆さんと一緒にとてもええ空気が創り上げられていました。ちょっこし じ~んときて 涙がでそうになりました。

里山を始めて14年 同じころに芳弥が産まれました。あのころから 毅さんの一本筋の通った でも柔らかい語り口は変わってません。軟水の魅力もあるけれど キレがよくないという欠点もあり それを補うために山廃に取り組もうと思いますと言うてはったのが懐かしい。雨垂れは新人さんやけど 里山と芳弥は15年目に突入。萩の露の歴史とともに生きて来はった毅さんという人の人生についても、感慨深いものがありました。このお蔵 きっときっとますます 良くなっていくと思いました。
休憩をはさんで あひるちゃんの新企画も さすが!ばっちり良かったです。、皆さん想像力豊かで遊び心満載。素敵なお店の名前がぞくぞく生まれました。