酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

酒粕のはなし

上原酒造さんの酒粕はぴかいち。長浜のはしもとやさんという大事な友人がいます。そのはしもとやさんから秘伝の酒粕料理法を教えてもらいましてん。ここの酒粕は天秤搾りでじっくりゆっくり搾ってはるので、お酒の旨み成分がしっかりどっしり残ってるし、酵母がまだ生きてる。その酒粕をひたひたの水で潤して半日から24時間ほうっておくと・・あらあら不思議ぷくぷくと再び発酵を始めております。ええにおいが辺りに立ち込めてなんともええ・・・きっとここの酵母が空気にも伝わって、酒粕のみならず共有している私たちの気持ちまであっためてくれそう・・・そして、クリーム状になったところで火にかけ、甘酒ならお砂糖を少し、粕汁ならほんまに上品に上質のお塩と大根や人参そのものの持つ甘味のみで仕上げると、もうそんじょそこいらの甘酒・粕汁とは違った美味しさ。高級料亭の味。きっとこれをシフォンケーキ・むしパン・パンケーキに混ぜたりしても美味しいやろうな。うふふ・・・笑みがこぼれるこの美味しさ。