酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

雪月花の会 音楽の巻

雪月花の会があの死ぬまでに一度は行きたかった湖里庵で行われました。「花嵐」の吉田酒造さん、お能の笛の師匠左鴻さん、琵琶湖岸 「湖里庵」 の料理、三位一体の宴です。

一部は笛。左鴻さんの能の笛が、湖里庵から眺める暮れなずむ湖の風景をバックに幽玄に展開されます。能の世界では速い!を極めるとゆ~っくりの・・・ためてためて・・・・のものすごいゆっくりずむになるそうな。その集中力たるものは、単に速かった時よりも遥かに必要とされる奥の深い底力の光る世界なんだそうです。

また、能の世界に無くてはならない天狗や幽霊や大明神の話も興味深かったです。15年位前と遠野へ一人旅をして本当に河童が出てくる!と感じたのをふと思い出しました。本当にいるのかどうかわからない世界が、まさに今とても必要なのではないやろうか・・・と思います。水木しげるも言うたはったなあ・・・


私はうとうとしながら現実と夢の狭間をうろうろ千鳥足で歩いていました。が左鴻さんがおっしゃって下さいました。それこそがお能の魅力・醍醐味なんだそうです。能の世界・・・ええなあ。うっとりするええ時間でした。

明日はいよいよコンサートですが、今日のこの夜の音楽会がとてもよい刺激になりました。お客さんの立場になってどんな感じが気持ちよいのか・・・感じるのかが少しわかったような気がします。
クラシックコンサートも是非ともうとうとしながらごゆるりと聴いていただきたいです