酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

器とお酒

器にどっぷりはまった昨日の今日・・・・お馴染みの Aさんがご来店。

おもむろに鞄から素敵な片口を出されて
「あのう・・・・これに合うお酒を下さい・・・・」やて


こういったお客さんは生まれて初めて。

それもよくおいでになるAさんですが、まさか器好きだったとは
なんと伊万里や有田までお一人でいかはるくらいだそうで・・・・しらんかったわ。

私も自慢やないけどうって言うくらい器が好きなので、そんな提案には私もじんじんとええ時間をすごさせてもらいました。器にもお酒にも作り手の顔が見えます。そしてお酒には中身の味に加えてラベルとボトルの色・形・・・そんなんも含めてぴた~っというよりか・・・そんな数学的なものではなく、なんちゅうかほんちゅうか・・・ほっこり収まるええ感じのお酒・・・・を結構時間をかけて選ばせていただきました。この器から連想するに、二人してお蔵さんは吉田さん!!でもAさんもかなり前からの吉田酒造さんファンで知り尽くしてはります。花嵐のお酒なんぞは雲の上まで行きはったという表現をされていました。なのでいろいろ考えた挙句、Aさんが飲んだことのない、ええとこどり特別純米ひやおろしが選ばれたのでありました。

Aさんは独特の空気をつくらはります。ブログにも何度か登場してくれてはります。酒屋しててよかった!て思えるお客さんの一人です。

そういうと大阪高槻で、みゅ-じあむという日本酒のバーがありまして、そのマスターが個人作家さんと器に合う日本酒の個展をしはったなあ・・・懐かしいです。今はもうそのバーはありません。ええマスターでした。どうしてはるやろ。

お酒も器も、どっちもちょっと人を幸せにします。

うふふ・・・・・なんかええ気持ちや。Aさんありがとう。