酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

さしみの魚紳

初のみきりのあとの2次会北小松ひろせで、さしみの魚紳の牧野さんと初めてゆっくりお酒を飲むことが出来ました。

なぜ河原町にあるこのお店で滋賀のお酒?

牧野さんは自転車人(びと)です。大きな湖と山に囲まれたこの近江盆地を自転車で走っていると、こんな素晴しいところで採れたお米で出来るお酒はきっと美味しいに違いないと思われたそうです。

そして上原さんや浪乃音さん薄桜さんなどにお連れした際、その美味しさに出会い、ますますその想いを深くされたのでした。

魚紳さんはついこないだ、3周年を迎えられました。これほどに料理と同じくらいにお酒への情熱を持ってはる方を私は知りません。ものすご熱心です。それと火入れやおとなしいけれど隠れた魅力のあるお酒の良さをよくわかってはリます。肴と共にずっと呑んでも呑み飽きない・・・そんなお酒を牧野さんはお店におきたいと。そういう意味で浪乃音の火入れ純米は、必ずお客さんを満足させるのですと言うてはりました。今は浅茅をの純米 生貯(一回火入れ)そして一博もいちおしやとか。

牧野さんは仕事柄、火入れと生に例えて、お酒もそして魚も語ってくれはります。新鮮な生のお刺身・・所謂むろか生、そして程よいタイミングで火入れされた煮物や焼き物・蒸し物・・所謂火入れもんのお酒・・・重ね合わさるところが多いようです。素材・タイミング・見分ける目と舌・・・・やな。

とにかくこんなに真摯にお酒とお魚とむきあってはる魚紳さん、それに精一杯答えられるような酒屋でないと申し訳ないなあと思った私でした。


ちなみに牧野さんは不老泉については、自宅では寿扇と特純の中ぐみが大のお気に入り。でも店ではそま天の冷と燗!なんだそうです。北小松では驚きの鮮度と価格で評判のひろせのごっつおうもおいしかったです。そして河原町の魚紳さんもまた皆皆ええかんじや・・・・