酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

浪乃音酒造さん訪問の巻

しばらく心は宮澤賢治ワールドでしたが、はよ現実に戻らんと・・・・ということで来月の朝市のお酒選びに浪乃音さんへGO!姉御もありがとう!そして魚紳さんは

実はしばらく浪乃音さんはご無沙汰なので、自分の中で浪乃音らしい個性が見えていなかったのが正直なところでしたんや・・・なので行ってほんまによかったです。

珍しいお酒をいただきました。あるのもないのもいろいろ・・・・

2005年純米大吟醸 14号酵母 山田40%つまり3年熟成・・・うまっ!けど10000円也。

2008年 愛山 純米大吟醸 おもしろい酸や。が魚紳さんはお気に召された様子。私もおもしろいなあとおもいつつ、酸が際立って・・・が時間がたつとバランスが整ってきて、すばらしい味わいに変身しました。

2007年 愛山 純米大吟醸 これはもう完璧!

2007年 純米大吟醸 にごり・・・素直な孝さんは、オリヒネが気になるとおっしゃいましたが、あるお客さんいわく、この癖が魅力や!とのこと。なるほどなるほど。癖のある肴にあわせると、癖になるかも・・・楽しい癖に乾杯や

2008年 超辛口純米無濾過生・・・熱燗したら色々なお料理と合いそう!何といってもコスパ実はあるお客さんから教えてもろてたいちおしのお酒。が無濾過は無くなったんやて。

2006年 明利酵母 純米大吟醸 斗瓶取・・・・楽しい味!明利は吉田さんもそうやったけど寝かしたら素敵な熟成をするんやな。1万円也。

2007年 大吟醸 9号酵母・・・・もの静かやけど上品でおいしい!しかも時間と共に味わいが膨らんで来ます。さらにごくぬる燗をつけると、ますます美味しくなるやろなあ。

2005年備前雄町 1401酵母・・・・唯一の14号の雄町。実は搾ったときは9号酵母のほうがよかったんですが、3年のときを経ておいしい熟成を果たしました。私今日の中でいっちゃん好きかもがしかし、この一本ですっかり終了・・・

どれも美味しかったけど、朝市には手頃価格という事が大事なので、選んだお酒は・・・・

これは今小川酒店で大人気のかぼすっきりの生!。「純米酒も試したのですが、どうもニガが感じられてしまい、いろいろ研究の結果、普通酒とかぼすがベストマッチ!」やったそうです。2008年 超辛口純米火入れ。この季節燗がほしくなります。そんな時にここの辛口は燗幅も広く、コスパにも優れて!そして、これは仰山は売れへんやろうけど是非とも味わって頂きたいので、少しだけもっていきましょ!と大吟醸9号酵母が選ばれました。

今回利かせてもらったのは上等なお酒ばっかりやったのですが、ここの実力と個性と熟成の冥利を改めて感じることができて、収穫の多い蔵訪問となりました。ちょっと曖昧になってきていた小川酒店に並んでいる浪乃音酒造のお酒の顔が、はっきりと見えてきたのがなんちゅうても嬉しいです。とくに愛山 雄町 山田錦の純吟大吟クラスは、置くほどにより美味しくなるしっかりしたお酒やということも確信できたのでほっお忙しいなか丁寧に楽しいお話を聞かせていただいて ありがとうございました。
中井さんと魚紳さん。奥の額は渡船のラベルの原画。