酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

旅の続き

旅行というのは、帰ってきてからも旅の続き。いろいろ見ていたら素敵な文章に出会いました。中島由美さんという人が書いた文です。

小鹿田は作陶に関する一切から電力を排除しているという。この現代において驚異的な場所である。唐臼・薪窯・蹴ろくろ・・・歴史の流れから取り残されたような谷間の窯里は、取り残されたのではなくあえて踏みとどまったのである。だから純粋な素朴さを持っている。素朴であってもつたないわけではない。熟練の技のうえに成り立っている。

唐臼の音を聞きながらふと思う。日本のやきものはとても豊かだ、と。


買ってきた器を眺めながら私もいろんなことを感じました。ただ私が思うに、電力を排したということはものすごいことで、気持ちの上でまた観光のキーワードとしては自然回帰の現代において、ものすごええことやと思いますが、器そのものがさて使ってどうなのか、また使っていくうちにどうなのか・・・も大事。
小石原は同じ飛鉋や刷毛目など見た感じはとてもよく似ていますが、ここは多分電力の力も借りての作陶。暮らしの中でじっくり味わいながら使ってみたら、その答えもでてくるんやろうな。一昔前の私なら、素直に感動しただけやったと思いますが、今は年をとりましてそんなこともシビアに思いました。でもやっぱり手造りや自然は根本的にだいすきや!し、この原風景は心にずっと残り続けると思います。

上原酒造のように天秤搾りや天然酵母や木桶が単に観光客に珍しいだけではなく、それで醸されたお酒が美味しい・・・からええのであって・・・という事とおんなじなんやと思います。

・・・と器一色やったところに、ばやし君登場!一挙にお酒モードになりました。ばやし君は今度の日曜日の利き酒会に対して、えらい気合入っていますがな。琵琶湖ホテルのスタッフが里山の田植えで行けないらしく、お酒選びはばやし君ひとりの肩にずっしりとのしかかっているそうなのです。私ももうそろそろ旅を終えて、さあがんばらにゃ