酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

高取・小石原・上野焼

今回訪ねた窯のうち、高取と上野は所謂茶陶の世界の器。なので高価。特に、靴を脱いであがらせて頂くガラス越しにしか見えない器なんぞは目が飛び出る世界。

でもそんな所にも、こっそりとてもお安いのもあるのです。私はなんちゅうてもお酒屋なので、お手頃価格のぐい飲みや酒器を買いました。で、今見てみても何でかわからへんのですが、茶陶にはかとない品が感じられます。何やろうこれは・・・これがお茶の世界?たたずまいもいかにも・・・という感じ。苔むした鳥居もありました。


小石原何ぞは50軒・・しかもそれがかなり離れているので足が棒になりました。先生いわく、10軒しかない小鹿田はどれもはずれがないそうですが、ここ小石原はよう見んと、はずれもあるそうです。その作品に力があるかどうかを見極めなあかんそうです。

で・・・・・・帰ってきて、じっくり眺めると、どれもええなあ・・・・・色も触った感じもええ感じ。器というのは面白いもので、おいてある空間や格式によってごまかされてしまう場合が、多々ありあます。こういう一流のギャラリーではなくお祭りで買った器は、逆に家に帰ってみるとが多いみたいです。茶陶のよさも良いし(ただしここは雰囲気も上等)、民窯の素朴さも私は大好き。でも気をつけないと浮き足立って勢いで買ってしまった失敗もありますが。

今回いくつか自分用に使ってみますと、ふううううん・・・・まあまあやなあと思うのもあれば、盛られることによって突然まるで水を得た魚のように魅力を増す器もありました。

そんなところもお酒といっしょや。使ってみてまた時間を置いてみてこそわかる良さ。
これもまた、お酒と器の醍醐味かもしれませんなあ。
あひるちゃんも器によって違うお酒の味・・について語ってはりましたが、ほんまに数字では表し難いですが、器とお酒と料理は密接に密接に絡まっているように思います。