酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

熟成ということ

不老泉の山廃仕込はとにかく熟成がゆっくり。とくにここの看板商品 不老泉 山廃純米吟醸 中汲みは冬に仕込んだお酒が夏を越して晩秋を迎えてもまだ・・・・このようにあんまり味乗りがゆっくりなので、酒質のしっかりした不老泉のこと・・・一度常温で熟成させて見ましょうと、秋口から数ヶ月一本だけ常温の棚において実験してみましたんや。そうしたら・・・・・すばらしいあの味わいを知らんかったらこれはこれで十分美味しいし決して崩れたり劣化もしてへんけど、知ってしまうと何か・・・・違う・・・と思いました。績さんが言わはるように雑な熟成をするように感じましたんや。

嗅覚にも優れた姉御は、香りがまるで違うと。温度によって一番にやられるのが香り。
なので不老泉中汲みのあのなんともいえない香りのためには、やっぱり低温でじっくりゆっくり熟成ささなあかんのやな。

なるほど・・・・・いろいろ実験結果が興味深いです。

と・・・・・姉御より朗報!ようやっと中汲みの味が乗ってきたんやて!
すばらしい味わいやて!

あわてず騒がずじっくり待っても、ちゃんとええお酒になるんやな。
せいたらあかん。牛歩やな。

今日NHK夢の3シェフ競演 究極!大人のピリ辛料理でも豚ばら肉をオリーブオイルで炒めるとき、触らずほうっておく・・見守ってやるのも料理の腕みたいなことを、落合シェフが言うてはりました。なるほど・・・・・・・

実は大好きな雄町の生が在庫が危なくなって来ているので困ってましたんやけど
ああよかった!中汲み解禁や