酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

地酒の祭典

大津プリンスホテルにて地酒の祭典が行われました。

これで3回目。100あまりのお酒を、一般の人たちにブラインドでお酒を利いていただくというすごい企画。

私も初年度から参加させてもろてますが、ますますむっちゃ面白い時間でした。

大好きなお蔵のはずやのに、思った評価をしてなかったり、納得の評価をしていたり・・・・でもその後の懇親会でおでんを食べながら・・・・・じっくりのどを通していただくと また評価ががらりと変わったり・・・これは去年も言ってた事ですが、お燗をするとまた違う評価になるのでしょう。

舌も疲れてくれると甘いお酒が美味しく感じたり・・・後 普通に美味しいのは評価がつけにくく、逆にとっぴなお酒はこの強烈な個性が ええのんか悪いのんか???その最たるのが 笑四季あっ君の不思議な大吟醸。私もこれは評価1◎と4×が両極端で迷う味やったんです。懇親会できくと門外不出の酵母で作り、ほんまのほんまの少量だけ仕込んだお酒で 澱を絡めながら熟成させたのでシャンパンのように針金でしっかりとめな飛んでしまうというお酒やったそうな。私が行ったときにはすでに遅し・・・もうなかったのですが、なんと25000円なり。でも私はそれよりも前から目をつけていたあっ君が10年前の造りに戻って挑戦した普通酒部門の特別醸造がはずさず◎。嬉しかったです!これは絶対ゲットやな~まもなく出荷されるそうです。1.8L 2200円なり

懇親会で喜多社長がプチお酒講座をしてくれはりました。私は純米部門でここの特別純米に高得点をつけ、普通酒部門ではここの特本はふつうやったんですが、じっくり喉を通して飲むとどっちもおいしい!また同じ磨きの能登杜氏芸の大吟醸でもアル添と純米ではがらりと景色が変わりました。社長いわく切れのよい特本はこれだけで飲みたくなるし、特純は肴が欲しくなる。また純米大吟醸はふくよかで上品な含み香を これだけでじっくり味わいたいし、切れのよい大吟醸はおいしい~赤身の刺身と合わせて欲しいと・・・なるほどこうやってレクチャーをうけると、同じお蔵の山田錦がとてもわかりやすい。みなそれぞれに違って美味しいんやな。

知り合いの方にもいろいろお出遭いできて、蔵元さんといろんなお話を伺って
楽しい夜でした。ほぼ全蔵元さんが見守る中行われた利き酒会、きっとお蔵さんも興味深い・・時には盗聴器でも仕掛けたくなるようなシーンがあったのではないでしょうか?酒屋の私もしかりです。

とはいえ、私の頭の中は今ちょっとパニックです。

これからどんなお酒をどんな風にお売りしていったらええのか・・・・・・じっくり寝ながら考えまひょ。といいながらきっと10秒で寝るであろうと思われまする。おやすみやす