酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

狐の話

朝市が終わった後、狐のお宿にて狐の話を聞きました。歴史のプロ 木村至宏先生を始め、民話のプロ 生物学者 曳山の引き手などが話をされまして、狐と大津の歴史が盛りだくさん。

・・・もともと大津祭りができる前に 狐狸踊りというのが実際にあったそうな・・それからヒントを経てメタボ体型やった鍛冶屋町塩売冶兵衛さんが狐ではなく狸のお面をつけて 町を練り歩いたのが始まり。ところが冶兵衛さんがお年になっ踊れなくなったので、思いを組んで皆が知恵を出し合って 人形をこしらえて 曳山を作ってそれに乗せまひょ・・それが大津祭りの始まり狸山。せっかくもともとあったんやし ほなうちは狐でいきまひょというところで生まれたのが 所望は「玄翁和尚法力によって石が二つに割れ、玉藻前の女官姿の顔が狐に変わるところを見せる。」・・という 曳山 殺生石山の柳町

冶兵衛さんはどんな思いで踊りはじめはったんやろ?喜ばせたい・笑わせたい・元気づけたい・喜び合いたい・・きっとそんな気持ちやったんと違うやろか・・・・そんな想いが、人々の心をつかみ、人々を動かし、そうして大津祭りが生まれたんやな。ほうっ・・・・なんか仕掛け人 末富さんにも似てるかも・・・朝市もそんな想いから生まれた一種のお祭りなんやなあ。

そしてお隣 猟師町はその名の通り、かつては全国からの魚の集積地で、この町中が魚屋さん・・いわゆる市場になっていたんやて。それが 今の滋賀銀行本店にお引越し・・・今は瀬田。やから 猟師町 神功皇后山の所望に鮎が出てくんのや・・・とに角大津は湖上交通の要衝としての港町と東海道五十三次の宿場町という両機能を併せ持ってたんや。
全国で商工会議所が1番にできたのが東京。2番目が大阪。そして3番目がなんと滋賀。全国に近江屋があるように、ほんまに近江商人ってツワモノやったんや~

狐もほんまに奥が深い・・・でそんな話の最中に なにやら太鼓の音と練り歩く音が・・・・稲荷大明神さんの行列でしたんや・・まったくの偶然・・・ともおもわれへん。

狐の民話はたくさんありますがとりわけ滋賀に多いらしいです。で美人に化けた狐は必ず物語の中で結婚し子供を生みます。そしてその子供はなぜかれっきとした人間で・・・・ええ女房なんですが、時々 尻尾だけがあらわれて人間は不思議に包まれるんですなあ~

化かしたり 憑かれたり また神様になったり・・・・多彩な 狐は知るほどにおもろい存在。

さてどんなお話ができるのやら・・・そしてどんな踊りになるのやら・・・・お楽しみお楽しみ!