酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

藍染め IN アトリエ北国

日曜日は相変わらずハードスケジュールでして 朝からアトリエ北国に藍染にいってましたんや。今回はろうけつ染めに挑戦!まだ未完成。
こんな液の色やのに 空気に触れると

こんな藍色になるのが ほんま不思議。

ピカソマチススタインベック竹久夢二の大昔のイラスト集が先生宅には沢山あってそれを参考にさせてもらいました。むっちゃ時を重ねていて紙も色褪せているのにイラストは 今、逆に新鮮や。

通崎さんが面白いことをいうてはりました。 

平岡養一さんは銀座の映画館「コンパル館」で無声映画の伴奏をしている木琴に魅せられて木琴の道をあるくことにならはったんや。

一方、新橋の芸者さんの中では、当時化学染料が入ったとこやったので、化学の色 コンバル色が新橋好みとして大層人気を博していたそうで 今回の通崎さんの洋服にも 平岡さんのコンバル館と掛け合わせて、コバルトブルーのような美しいコンバル色が入っていました。

コンバルなどの化学染料と藍などの天然染料は、日本酒でいうたら 速醸ときもと山廃。クリアさを取るか?深みを取るか?そんな簡単なもんではないか?

時代の波に翻弄されながらも それぞれ歩いてきたんやなあ。

また着物の収集についても 興味深い話しをほぼ日の糸井さんとの対談でしてはりました。着物を選ぶときは 吟味しての真剣勝負。失敗して痛い目にあうこともあるけど失敗こそが勉強。そして 自分で買って使って行くうちに すこしづつ違いが分かってくる。違いがわかるようになればしめたもの。とにかく コツコツ&実践。知識や蓄えられたセンスのようなものは、押し付けられたものではなく 身につくもん。その都度納得しているのでそれが着眼視の自信にもつながる。

私は違う世界で楽しんでいても、職業病でついつい日本酒に結びつけてしまうのやけど、これも日本酒と一緒やなあ。

染の北国先生もいつも言わはります。絵を見に行っても ただぼ~っと見るのではなくどうええのか?どこに惹かれるのかをちゃんと考えて見なあかんと。

齢はとってきたけど 口は益々達者になって来たけど まだまだまだまだまだや。