酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

草木染やまもも

日曜日は 草木染に行きました。今日は やまもも染。びわ湖ホールの前に 沢山植えられている木で、タンニンが多いのです。
芯の部分を煮出すと こんな色に・・・

そして その液に シルクスカーフを入れて染めます。


最初は薄いベージュなのやけど

徐々に染まって来まして


さらに アルミと錫で媒染をしますと 鮮やかな黄色になりました。

けど ここが肝心なところで 単に付くというのんと ちゃんと繊維の芯まで染まると言うのとはまったくちがいまして。その為に媒染という作業が必要なんやけど、それをしても 微妙な温度のタイミングで いったんくっついた分子が ものの見事に抜けると言うえらいことにもなるのです。

なので 化学染料のように1+1=2とはちがう自然の草木染は 摩訶不思議なのであります。

今回も ミョウバンと錫が想定外の発色をしまして 先生もびっくりぽんでしたんや。
ほんまは こっちがミョウバンやと思うのですが今回色合いが逆転!

が不思議なことに 草木染の色は写真にとると 光を吸収するので そのままの色に映らへんのです。もっと鮮やかな色やのにな

さらに鉄媒染を搾りながらかけると そのところはこのようなミル茶いろになります。

下が錫 上がミョウバン

また 洗濯堅牢度や日光堅牢度の弱い草木染に関しては KLCという薬剤が有効なんやけど これはいわば お酒でいうたら 速醸のようなもの。そういう化学の力を借りずに やまももをことこと煮出して染めていくのは手間暇かかるけど ぐっと心に響く結局ほんまもんの深い色になるのです。

PHやら 酸やら アルカリやら・・・なんか お酒の世界とも考え合わせながらの草木染はほんまに おもろい世界です。

いよいよ作品展も近づいてきまして。

アトリエ北国で 11月26日から12月3日までアトリエ北国で生徒作品展が開催されます。

高槻駅前の黄色い家が目印です。毎回言うてますが 私の作品はしょぼいのですが 他の生徒さんの作品や先生の作品は素晴しいです。ぜひぜひ 足をお運びくださいませ。