酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

直 到着!


 この度、私たち北島酒造は新しい商品を発売することとなりました。そのお酒の名前は「直」(ちょく)。“ふな口から滴り落ちる生原酒を直(ちょく)に詰め、直(ちょく)にお届けし、直(ちょく)に召し上がっていただきたい”、そんな思いからこの名前が付けられました。お届けしたその日に召し上がっていただければ、まだシュワシュワとかすかに発泡している感覚もお楽しみいただけます。お酒がまだ発酵している(生きている)証拠。普段は、蔵までわざわざ足を運んでいただいた方にしか味わっていただけなかった特別なお酒です。その日に詰めて、その日の内にお届けするため、こちらの勝手ではありますが日を限定させていただいている、まさに完全予約制の限定酒なのです。(本年は2月27日予約締め切り、3月6日お届けの一日のみとなります。)

 正直な話、こういった企画は決して珍しいものではありません。しかしそれでも、構想○年、商品化されるまでに膨大な時間と人の手が掛けられました。ラベルの文字は、家族ぐるみでお世話になっているKさんにお願いして書いていただきました。北島酒造はじまって以来とも言えるポスターや案内文もすべて私たちの手作り、手作業。お酒の仕込み、すなわち米から酒を醸すまでの大変さはもちろんですが、それを「商品」として世に送り出す大変さというものを、今回初めて私は体験いたしました。十三代目当主が以前に、娘を着飾らせて嫁に出すような気分、と言っていたのも頷ける気がいたします。この「直」は十四代目が中心となって、嫁入りの日に向け、現在も進められています。
 
 蔵見学へ来られた方がこのしぼりたての酒を口に含んだ瞬間の笑顔。
それこそが、永く酒造りに携わってきた者にとって最高の一瞬とのこと。蔵まで足を運んでいただかなくとも、少しでも多くの方にこの美味しさを直(ちょく)に味わっていただくことが出来ないか・・・その熱い思いが、今ようやく実を結ぼうとしています。どうかどうか、この「直」が、皆様の笑顔の種となりますよう、そしてこれがきっかけとなり、皆様と素敵なご縁を結ぶことができますよう、心から願ってやみません。

これは北島酒造の別嬪の奥さん ともさんが なんと2004年2月9日に書いてはる文です。

なんと14年前に 新商品として生まれたのや。朝市が始まったころや。

こんな逸話があったことを 今更知り 感慨深いものが。

そしてそして 今年もやって来ました。雪のちらつく中 福田さんが配達してくれはりました。

今日もご予約頂いたお客様のところにお届けしつつ その後は1年間ゆっくり経過とともに楽しませて頂きたいと思います。

昨日酔inちゃんご来店。北島酒造のきもとの櫂入れの帰り。なんと暮れにも参加!暮れは愛山。そして年明けは玉栄。玉は固いと思いきや 50%磨きなので 結構優しかったそうです。酔inちゃん 今度は奈良の睡龍にいかはるそうで。こないだは 早瀬浦やったし・・・・・・・なんちゅう 精力的な。励みになり そして うちらも頑張らなとおもわせてもらいます。