酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

旅のお方

年に数回おいでになる関東のお客様がやはる。
この町をえらく気に入られ、近くの松竹旅館に宿をとり、
そして小川酒店に地酒とぐい飲みを買い求めにこられる。
とても優しそうな素朴なお人柄。
関東弁がこんなに心地よく柔らかく感じられるのかと
新鮮な思いでそのリズムに聞き入る。
(実は歌手・稲垣潤一になんか似ている気がして
もしかしたらその人と違うやろか・・と思い続け
それははずれで違ったのでありました。ちゃんちゃん!)
そしていつも、袋は要らないから・・と味わいのある風呂敷に包まれる。
そのお客様が今日もおいでになった。
いろいろ話を聞いていると何と平成3年から大津通いが始まったそう。
長いお付き合いや。そして初めてお名前を教えていただいた。
馴染みのお客様も最初に聞きそびれるとそのあと名前を尋ねにくくて
そのままという場合が多い。
そして今歴史博物館で催されている懐かしい町の風景の写真集を
うちの分まで買ってきてくださった。父母も懐かしがるなあ・・
こんな出会いもまたよろしなあ。
大津という町をその旅のお方のお蔭で再発見できた。
なんかこのお方のおかげで今日はまたええ一日やった。