酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ギルビーA

サンケイ新聞、凛としてより・・・バーギルビーAを101歳で生涯を閉じるまでマダムとして店を切り盛りしてきはった有馬秀子のお話。若さ・美貌・色気・・・水商売には欠かせない女の武器を使える年齢でもなかったし使う気もなく、ただただひたすらに真心を大切に、お客様の気持ちに沿うことに全力を注いだ。来てくださったお客様には日本人がなくしつつある品性を備えた手紙を丁寧に一筆一筆したためはった。特別な接客術を持っているわけではなく、ただ本当にありがたいという気持ちをもつことだけを大事にしたこのお店は次第に銀座の名所となった。そして遠藤周作吉行淳之介永野重雄などの有名人も常連客として名を連ねた。美しい言葉遣いと立ち居振る舞いはどんな最新のファッションよりも女性を美しく見せるものよ・・と店の従業員に論していた。・・・私の友人、大阪でお店をしているMさんも、有馬さんにとても似ている。小川酒店はバーではないけれど、わざわざ来ていただいたお客様の気持ちに寄り添えることができるようなそんなお店にそして私自身になれたらいいな・・と思った。