酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

萩の露吟醸純米うすにごり

返信の返信です(笑)
宿題にいただいた「萩の露 うすにごり」の感想を、どんな風にお伝えしたものか、とっても迷っていたので。遅くなりました。

生まれて初めて参加した「きき酒会」の会場。滋賀の蔵元さんたちが、あんなに「熱い」ということも、滋賀のお酒が、こんなに個性的だということも知らずに、お邪魔した私は、熱気と個性にすっかり圧倒され、薦められるままに、たくさんの「個性派」との初体験を楽しみました。
初心者です。何も知りません。と素直に教えを請うたものですから、みなさん、インパクトのあるお酒をすすめてくださり、これがうちのお酒ですっ!って、主張してくださったのですが、そのなかで、萩の露の福井さんは、とても物静かに、あの「うすにごり」を注いで下さいました。福井さんの人となりを、布施さんからお聞きした今では、納得いくことなのですが、押しの強くないお酒の正直さ、が個性派勢揃いで、食傷気味の私の舌に、安心感みたいなものを与えてくれたんです。今年、うすにごりに再会するまでに、滋賀のお酒とずいぶんお付き合いする機会が増えました。滋賀のお酒を愛する人たちとの出会いも、美味しい滋賀の肴にも出会いました。そんな中で、私がうすにごりとどんな再会を果たせるのか、正直ちょっと不安でした。秋に出会った萩の露さんのお酒は、私の肌には会わないと感じたのも事実でしたから。
うすにごりは、今年も、とてもまじめに、私と出会ってくれました。正直で、お酒は濁っているのですが、その心意気は限りなく透明でまっすぐな印象は、昨年と同じでした。本当に素人意見で申し訳ないのですが、萩の露さんの秋のお酒よりも、春に出てくるお酒が好きです。作り方もなにもわからないので、春と秋のお酒の違いがあるのかどうか、についてもわかっていないのに、こんな言い方は少々乱暴だとは思うのですが、季節限定、というお酒を、呑み比べてみた率直な意見です。 滋賀に来て5年。これからも、滋賀のお酒とは、深くお付き合いしていくであろう予感。小川酒店さんにも、布施さんにも、末永くお付き合いいただけると、うれしゅうございます。
・・・・こんな、心に染み入るメールを頂いたのです。ぱーと2へ。