酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

雪月花の会 霜月 観月の宴

昨日は、マキノ「湖里庵」で吉田酒造「雪月花の会 霜月 観月の宴」でした。

吉田さんとしては隠れ家の大人の遊びなので宣伝をしたくなかったとの事・・でも宣伝しなさ過ぎて人が集まらず、染めの作品展で店を空けることが多かったので迷ってたんやけどゴ~

左鴻師匠の能管も湖里庵さんのお料理も吉田酒造のお酒も・・さらに美しい海津の風景も器も・・・どれもが絶品。

で・・・左鴻師匠の笛の音色はこれで多分5回目・・・わからんなりに素人なりに・・・・・なんか深く深く引き込まれていくようなそんな気持ちのよい心持ちがしました。きっと理論ではなく感じるものなんやろうな。

今宵は14夜。おもろいのはさんごじゅうご(3×5=15)の天女がそれぞれ黒白やはって、最初は15人の黒い天女さん・・・そして翌日は一人だけ白い天女さんとだんだんシフトしていきはって、今宵14夜は14人の白い天女さんと一人の黒い天女さんが踊らはるのでこのようなお月さんなんだそうです。

お能の世界には百人一首や季語や折々の美しい花 もののけ・・そして草木染めでつかう薬草なんぞもようでてきて、はたまた根掘り葉掘り聞きとうなる いとおかしの世界です。

演奏が終わると。窓の外には美しいお月さん。ほんまに綺麗な海津のお月さん。


いつもながらにあの世とこの世の間をさまよう(酔いもあいまって・・・・
なんか、不思議な美味しい幽玄の世界でした。