酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

雪見の宴いよいよ

京都の旬眞庵でお酒の会を10年来されている、Aさんのお酒の会 雪見の宴が明後日にせまってまいりました。Aさんご夫婦はとても熱心で、旬眞庵のすばらしいお料理と、それに合うお酒を吟味して吟味して選ばはります。

今回のテーマは水系の違いを楽しむ・・比良山系からは萩乃露の至福を食前酒に。ドンペリより至福の名言が生まれたお酒です。平目のお刺身にあう北島は紆余曲折がありまして、当初は完全発酵 辛口純米吟醸にほぼ決まっていたのですが、朝市にてこっそり持ってきてもらった玉栄45%精米の純米大吟醸が、妙に平目には合いそうやと皆の意見が一致しました。平目のもつアミノ酸がポイントでした。さしみの魚紳さんにもアドバイス頂けたのもらっきい。続いて八寸には鈴鹿山系からは七本鑓の40%大吟醸と喜楽長天保正一35%の大吟醸の飲み比べ・・超豪華な夢の山田錦の競演。そしてやはり比良山系からは、ようやっと味がのり解禁となった不老泉 山廃純米吟醸中ぐみを是非、そして焚には・・・このところAさんが興味津々の鈴鹿山系 美富久のお酒をということでしたが、これもまた迷いまして・・・・三連星の火入れか、美富久い吟純聖山廃純米吟醸どっちが良いか・・・・・ぬる燗をすると山廃らしい魅力的なふくらみが出てきたので、接戦の結果 山廃の方に決定・・・・・最後 燗あがりする食後酒は満場一致で浪乃音 愛山  蔵にも無くなった2007純米大吟醸に。

あれやこれやお酒を選ばせていただくのも楽しかったし、当日もむっちゃ楽しみです。ホテルの利き酒会でわあっと上等のお酒をいただくことはありますが、このように美味しいごっつおうに合う素晴しいお酒をじっくりゆっくり味わえるのは、きっと至福の時間やと思います。特に今回姉御が参加されるので、お燗がうふふふ・・楽しみです。特に姉御がいいひんだら、愛山は火入れもんにしていたかもしれませんが、今回はお燗マジック!姉御の腕に注目・・・・

こんな素晴しい企画を長年されている、Aさんご夫婦にも感謝感謝です。内緒ですが、オプションで水系あてクイズもありますのや。3種の新酒がどの水系かを当てるのです。こんな試み初めてや。
普段は小川酒店には置いていない上等のお酒は箱も立派。至福なんぞは桐の箱に・・・・・