酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

美富久 渡船 など・・・・

昨日はスイングしたので、今朝もその余韻が・・・・
で・・・そんなリズムに乗りながら、ゆっくりお店を眺めました。

エスサーフ利き酒のおかげで、小川酒店に並んでいたお酒を改めて見直すことができました。美富久の渡船 山廃特別純米・美富久山廃純米吟醸 いぎん純聖・道灌 山廃純米大吟醸・萩乃露 山廃特別純米 芳弥・・・どれも火入れで1年もしくは2年熟成。おいしくなってる!特に渡船は昨年は1年たっているのに今ひとつ味のふくらみにかけていて、失礼ながらラベルが素敵なのでお客さんが手にとらはっても これはちょっと今は・・・と別の商品をおすすめしたりもしていましたんや。それがさらに1年の時を経てええ感じや!姉御も言うてはりましたが、渡船は火入れには向かへんかも・・・という説もありましたが、もしかすると実は火入れしてからの熟成期間が長いのかもしれません。私は逃しましたが、志賀盛の渡船の2年の火入れもんが驚く美味しさやったそうです。きちっと火入れして2年か3年寝かせた渡船の飲み比べなんかもやってみたいわ。火入れもん・渡船・山廃はよりいっそうの熟成の時間が必要なのかもしれません。

そしてKちゃんから教えてもらいました。1月に朝市で売らせてもらいました北島 完全発酵辛口。これを300mlで買ってくれはりまして半分くらい減ったところで3ヶ月経過・・・これを利かせていただきましたんや。これがむっちゃ美味しくなっていました。ありがとうKちゃん!

かつて反抗期をおこして蘇った萩の露あらばしりのように、お酒というものは熟成途中でバランスを崩すこともありまして、そしてそれがそのまま奈落の底へ・・・・・ということもあれば、蘇り苦労した甲斐あってよりいっそう強い美味しいお酒になることもあります。

お酒はほんまに瓶詰めされてからも生きているので摩訶不思議。わからへんこともまだまだいっぱいあるけど、少しずつ少しずつ紐解くようにわかって行くのが面白い・・・・