酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

北脇八千代さん

少し前に不老泉の酒を求めにご来店になり とってもお洒落で江戸っ子気質が爽やかで・・・・こっちがほの字になったのが 北脇八千代さん。

楽しい会話のあと 淡々美術館の人やということがわかり 灯台元暗しを実感しました。

お父様が平凡出版を立ち上げた 清水凡亭さん。俳句好きが高じて俳句の美術館を造らはったのでした。

私にとって平凡パンチの表紙を飾ることから今の道をスタートしはった イラストレータ大橋歩さんは20年来のファンなので 淡々美術館には大橋さんの絵の掛け軸もあり もうそれだけで舞い上がってしまったのでした。

そして 今日北脇さんがご来店。震災の話をしていたら 手造りの布絵・・・あぷりけ葉書をつくって お店などで売り、その売り上げを義援金にしてはるとか・・・・どんな絵かと 見せていただくとこれがまた 宮脇綾子さん(この人の布絵もだいすき!)仕立てのあぷりけの素敵な葉書でした。

義援金もええことなんですが 単にお金をいれるだけではなく、想いを持った人が、自分の仕事や趣味のなかで手や心をつかって取り組み、その収益を送るというのも これまた素晴らしいことやと思います。

北脇さんは 脳梗塞のご主人を介護されるなかで、自動車の運転ができないがゆえに 電車にのりながら歩きながら車椅子を押すなかで見えてくる素敵な世界を感じる眼をもっておられ、また写真が好きやったけど遠くに行くことができなくなった今 逆にほん身の回りの美しい風景に気づかされる幸せを感じ、四季おりおりの食材を使ってのお料理も楽しんでおられ・・・またあなろぐで 手紙好き切手好きというところも勝手に共感感動させてもろて・・・・・なんて素敵な人やろ・・・・ってお会いするたびに思います。

ふとした出会いがきっかけでしたが 酒屋をしていてこそお出会いできたらっきいな出来事でした。

ほんまに この町には素敵な・・・特にこのごろ思うのが先輩の多いこと!なんで今まで知らんかったんやろ・・・と思いもしますが、逆にこの50を前にしてお出会いできたことに感謝です。