酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

比良八講 荒じまい

今日は湖国に春の訪れを告げる恒例の法要「比良八講(ひらはっこう)あれじまい」の日。

おぼうさんや修験者らが、比良山系から取水した“法水”を湖面に注ぎ、物故者の供養や湖上安全や琵琶湖の浄水を祈願する行事。

 この法要のころに寒気がぶり返し、琵琶湖と比良山の温度差によって 突風が吹いて琵琶湖が荒れる。亡くなったおきくばあちゃんも よう「比良八講(ひらはっこう)荒じまいがすんだら やっとほんまの春が来るんや」というてはった。

ほんで 小さいころおばあちゃんに連れられて船にも乗り、護摩供養を見に行ったこともあったなあ。

 現在の比良八講法要は、3月9日に日吉大社で安全祈願するところから始まり、3月16日には志賀町の打見山で取水作法。

ほんで3月26日の今日 本福寺(なんと 家のお寺さんなんです。お父ちゃんもこのお寺のご縁さんにお世話になりました)を出発して、ホラ貝を響かせながら 比叡山の僧侶 尺八集 稚児娘 山伏がナカマチ商店街や小川酒店の前を練り歩かはるのです。

毎年ほら貝の音色が高々に響き渡ると 表にでてそのお練りを拝ませてもらうのが我が家の恒例。

その時 比良八講と焼印されたおしゃもじをもらうのも 恒例。


そのあと 大津港までお練りをし、浜大津港の桟橋でも法要・・・そしてビアンカの船に乗って船上でも儀式があり、さらに 近江舞子で 一大水源である比良山に対する、報恩感謝の護摩供養などの法要をしはるのです。

さいころから 見てきたこの法要。この年になると 味わい深い歴史や宗教に感慨深いものを感じます。

それも 今年初めて知ったんやけど この法要は水難者の供養 琵琶湖の浄水祈願だけでなく、亡くなった人の供養の意味もあるそうな。

おとうちゃんのことも 供養してもらえるのや。ありがとうございます。

合掌