酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

志村ふくみ × 滋賀県知事嘉田由紀子

こないだの日曜日 滋賀県立近代美術館 開館25周年記念 連続講演会 第2回
滋賀の文化と環境を語る・・人間国宝 染織家 志村ふくみ & 滋賀県知事 嘉田由紀子 のビッグ対談に行ってまいりました。場所は ピアザ淡海

滋賀の魅力はやっぱり水。琵琶湖は、琵琶が奏でているような・・・・何ともいいがたい美しさをたたえている。そして近江八幡から眺めた琵琶湖があまりに美しくてできたのが 湖上夕照という作品でした。そして水源も隠れた魅力。私が行ったほやほやの地蔵川のこともおっしゃってました。流しそうめんをしたあの場所もつながってるわ~比叡山の千日修行も毎日琵琶湖を眺めながら営まれはるんやて。

伝統に磨かれた地域産業も滋賀の隠れた魅力。ただ、控えめな県民性のせいかブランド発信力が弱い。「優れた最終製品」をたくさんつくって声高く滋賀ブランドの魅力を訴えないと…。観光についてもしかり。ほんまやほんまや。
湖国にまつわる悠久の歴史のなんと壮大なこと・・・・そんな魅力をもっともっと活かしたい。

今回 それぞれの道で日本が・・いや世界が誇る一流のお二人でありますが、その専門的な方面だけにとどまらない 人間的な懐の深さ そして柔らかでおおらかで嬉々とした知性に感動しました。やっぱりやな。そんな二人が滋賀を絶賛してくれはりましたんや。

いま 都道府県廃止論が話題になっているそうですが、嘉田さんが一所懸命に反対してはります。いろんなカテゴリーを取り払ったときに 大事な底の底の部分にある核・・・ええまちとは何ぞや?美とは何ぞや。美味しいお酒とは何ぞや?は 決して画一化されたものではなく ちょっと不細工でも 垢抜けていなくても 健康なその土地らしい 生き生きとした・・・・・そこに生活する人の・・そして造った人の息吹きが感じられるものやと私も思います。例えば日吉山王祭りには着飾らない 凝縮した魅力があり、京都の雅とはまたちがう原始的な美しさ・・・ほとばしる大自然を感じさせる素晴らしい文化。比良の八講荒じまいもどちらも神仏融合の最たるもの何やそうです。。

お二人のお話の中で私は何度もお酒も一緒や・・とつぶやいていました。最後の質疑応答で発言する勇気はありませんでしたが、フナ寿司が大好物!と盛り上がっておられたお二人 日本酒・・・となるときっときっと盛り上がってくれはったこと間違いなしです。私もちっちゃい酒屋ではありまするが、お酒ももちろんですが、お酒をとりまくいろんな滋賀の美しいもん、おいしいもん、かけがえのないもん、を伝え発信できる店になれたら嬉しいなあと思いました。

ふくみさんは、80歳を超えてもますますご健在で、これからは未来を切り開こうとする前衛的な現代芸術に取り組みたいとおっしゃいます。かっこええ

友人のおかげで なんと前から5列目くらいの特等席でお二人のお話を聞くことができて幸せでした。ありがとう!その友人はまもなく みどりの村のMちゃんとともにスリランカに・・・・・またお土産話がたのしみや。