酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

比良八講 荒れじまい

寒風比良颪(オロシ)と呼ばれる強い風が比良山麓から吹き、これが終わるとやっと春が来ますよ・・と教えてくれる・・それが比良八講 荒れじまい。
それが去る26日の土曜日・・(ちょっと遅れましたんやけど) 「比良八講」の法要が行われた。

私は小さい頃、亡くなったおばあちゃんにこの法要に連れて行ってもらったのを覚えていた。はり丸という船から、色とりどりの紙ふぶきを湖に向かってまき、亡くなった人を偲びそしてみなの幸せを願う儀式をしてはったことを、おぼろげながらもでも何か強いかたちで私の心に残っている。また毎年、法螺貝(ほらがい)が鳴り響いたかと思うと、山伏・尺八衆・稚児娘・お坊さん・修験者さん達のお練り(行列)が始まり、浜大津界隈が一瞬厳かな空気に包まれる・・・・そんな風景をもいつもなんかドキドキしながら不思議な心持で見ていた。
と・・・今年の発見。今まで知らんかったんやけど、荘厳なお練は、小川酒店の願寺(ねがいでら) 本福寺さんから出発していたんやて~とKさんにはじめて教えてもらう。
ほうっ。しらなんだ~。本福寺のごえんさんは毎月14日に月参りに来てくれはる。優しくええお人柄で、お経を読むのもそのあとすこし、わかりやすい暖かな法話を聞かせていただけるのも、なんか密かな楽しみ。そのごえんさんのやはる本福寺さんが、比良八講法要の出発地やったなんて・・・なんかうれしい。先日朝市かわらばんの取材に伺ったタニムメさんの包装紙にも、この荒れじまいの物語を想像して描かれた素敵な鈴木靖将氏の絵があったなあ。下はその包装紙。

以下はKさんやKちゃんの作っているページ。浜大津はなんてええとこなんやろうと改めて思うページです。http://www.bcs.shiga.isp.ntt-west.co.jp/tanken/