酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

湖北の蔵めぐり

念願かなって、姉御と湖北の蔵へ・・・皆それぞれの味わいで迎えてくれはる七本鑓・竹生嶋・そして不老泉。ただし、今日に限って台風で風景は荒れた荒れた。琵琶湖とは思えない激しい怒り狂った風景を見ながらお酒談義に花が咲く咲く。まずは七本鑓。お母さんと綾子さんがお酒を語ってくれはりました。今ラベルの模索中でいろいろ考えてはりました。瓶もある意味蔵の顔やし、一所懸命考えておられました。減農薬についても・・・日本酒の場合、お米をかなり削ります。農薬が影響するのはほとんど外皮の部分なので、減農薬を謳うことがどれだけ意味を持つのか?という疑問も。そして今日もひとつ勉強させてもろたのは火当香。火入れしてからしばらくはこの独特の香りがあるということ。これを教えていただいた吉田さんのところでは、特撰の1年もんの山田錦が絶品。2年熟成させると忘憂になるというこのお酒。美味しくてまたうちに並びそう・・・!これが山田錦の広がりなんや。それから、三角ラベルの純米の生原酒が吟花なんやあ。そんなお酒の親子関係も再確認。上原さんで心に残ったのは、山廃に限ってなのか、微妙な・・・「このお酒は熟成するでよ」という旨味にも取れる苦味のこと・・・。この苦味のあるお酒は暑い夏を越して、秋にぐーんと美味しくなるのです。でもここでの圧巻は木桶仕込みの生酒。もう最後の一滴を・・・うふふ美味しい!蔵に伺うとお酒の事はもちろん、それを取り巻くいろんな楽しい話が聞けるので、良き充実したありがたや・・・・の一日でした。姉御、ありがとさん。                                       




台風の湖北