酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

同巣会にて萩の露

かつて勤めていたつきのき学園(精神薄弱者更生施設)の同巣会が高槻にて。10年近く勤めていたので、やめてから10年以上たつのになんか家に帰ってきたみたいに懐かしくてあの頃の若き情熱も蘇ってきたりして・・・ええ時間やった。懐かしいそして味わいのあるつきのき時代の思い出。花が大好きやったMくんは、いつも花の匂いをかいでいた。のでよく鼻の先っちょに花粉をつけていた。彼は今も花を配るお仕事をしてるんやて。Hくんはいつも惚れ惚れするうんこをしていたなあ。ときどきパニックテいたKちゃんも嬉しいときの笑顔は最高やった。楽しかった思い出いっぱい。給食がまたおいしかったんや。でも皆の前で言われた。会議のとき居眠りの常習犯やったらしい。はずかし~。変わらぬ人、頭が真っ白になった人、つるんつるんにならはった人、でも皆愛しい顔ばかりなり。

うれしそうに竹生嶋7号仕込みを持っていった私は、そこの女将さんたちとお酒の話になり、滋賀から来た事を言うと、萩の露の本醸造をサービスして頂く。燗するとちょっと寂しい萩の露本醸造が、ぼってりした半透明のええ感じの冷酒杯と徳利に程よく冷やされて出だされてくると、化けた!!ここの女将、このお酒をえらい気に入ってはって、ずっと置いてはるそうな。こっそりだしたら越の寒梅みたいやとまでいわはる。他に高槻の地酒、国乃長のお酒も頂いたけどとにかく女将は萩の露がお気に入り。薄いと言わはるお客さんもいてはるけど、お料理の邪魔をせえへんし、毎年味が安定しているのも魅力なんやそう・・なるほど。普通酒の世界もまた奥深し。この女将は純和風料理のお店でありながら、フレンチやワインにも造詣深く、思わぬ席でお酒談議。でも後で疑問に思った。ワインは渋くてボデイのしっかりしたフルボデイがお好きなそう・・・なのにお酒はまた好みが違うのやろうか?でもワインにしろ日本酒にしろ、お酒に対する思いは熱く、それがすごく嬉しかった。萩の露に高槻で出会え、そしてそれが好評なのも嬉しかった。

でもでも今日は同巣会。またどぼんとはまる前に、皆の席にもどってちゃんと懐かしい話をしはじめたで。危ない危ない・・でもあの女将さんんとこまたこっそり行こ