日経新聞より・・・91歳のチェロリスト 青木 十良。
人間は呼吸するいきもの。楽譜にも作曲家の呼吸が反映されている。その息遣いにあわせて演奏すべきだと私は思う。私は70歳から80歳になってようやくバッハの心や呼吸がつかめるようになってきた。バッハの精神は他の作曲家に類を見ないほどに多彩。神の心と民衆の心の両方が描かれている。泥の中をのたうつ苦しみも天に昇る救いもある。いろんな辛苦を乗り越えてきた私だからこそ今になってバッハを弾けるのではないかと思える。
能管の師匠は小川酒店をバッハ酒店とお呼びになる。ほんまにバッハ=小川やそうな・・・・
小川酒店もある意味では演奏者。作り手・・・(お米そしてお酒)の息づかいにあわせて、演奏できるような酒屋にいつかなりたいなあと、そう思った。そう思えるのは、私の周りの音楽好き人たちのおかげかも・・音楽はすばらしい・・でお酒もすばらしい。でもこれをつなげるのは酒屋さんの役目かも・・・
十良さんの音色は、爆発的な音ではないけれど、遠くまで聞こえる音なんやて。筋力にたよらないからこそ91歳でも現役でいられる・・・なんかこう・・・・お酒にもつうじるやん。音楽にも人生にもヨガにも・・・ふふふふ・・・・ええきもちや。秋風に吹かれて今宵も熟睡・・・お休みやす。